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(原文:国立科学博物館 科博)
学名:Astrapotherium magnum 分類:雷獣目、アストラポテリウム科 時代:中新世前期〜中期 分布:南アメリカ 大きさ:頭胴長約2.7m
アストラポテリウムを含む雷獣目は、南アメリカに特有な有蹄類の中ではもひときわ特殊化が目立つグループである。アストラポテリウムがその代表で、ほぼ完全な骨格が知られている。サイほどの大きさで、胴は長いが四肢は弱々しく、足は小さい。鼻骨が高い位置にあることから、バクのような長い鼻を持っていたと推定される。犬歯は上下とも牙状で大きく、現在のカバのような使い方をしたらしい。頬歯は高冠歯となっているが、全体としては南蹄類のそれに似る。これらの特徴全体を考えると、アストラポテリウムはおそらく半水生で、多少ともカバに似た生態が想像される。
(標本:国立科学博物館 科博) |